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執筆者の写真NISHIO KEI

FlowiseAIを使って簡単にLLMアプリを作る

更新日:3月29日

1.はじめに

  • お正月休みにLangChainの本を読んでいると、FlowiseAIというGUI中心にLLMアプリを作成できるツールを発見しました。

  • GPTsやLLM作成便利ツールはちょっとカスタム性が低くて物足りないけど、自分でコード書くのも面倒という人にぴったりのツールでした。ちょうど中間ポジションにいるようなツールで便利でした!

  • さっそく、先日作ったツールなど再現してみました。


2.FlowiseAIとは

  • ネット上にいろいろ情報があるので参照ですが、感想としては、documentloaderや、ouputparserなど、LLMのアプリに必要なパーツをinput/ouputで繋げていけば、LLMアプリが完成する、という感じでした。

  • 下図の線を繋げていくイメージです。ツールの構成やつなぎ方はLangChainっぽくて馴染みがあります。




  • テンプレートも用意されているので、そこからやりたいことに近いテンプレートを選んでカスタムできます。



3.試してみてみた

  • 前に作成した、google patentsのurl情報から、ほしい観点の情報を抽出する、というLLMアプリを作成してみます。


(1)githubのソースのclone

  • ローカルにcloneする方法もありますが、github codespaceが便利なので使います。

  • CodeボタンからCodespaceを選んで実行するだけでOKです。



  • 公式のとおり

npm install -g flowise
npx flowise start


で始まります。こんな感じ↓






(2)テンプレートから近そうなのを選ぶ

  • MarketPlaceから、urlを読み込むのテンプレートを見つけます。たぶんこれですね。



  • なんか大仰な感じの構成ですが、今回の目的からすると全部は使わないでしょう。右上のUse Templateで自分のところに持ってきます。





(3)各設定

①API keyの設定


まずはOpenAIEmbeddingの部分でCredentialの設定です。これはOpenAIのAPIkeyを取ってきて、設定するだけです。名前はなんでもよかったです。他のOpenAIツールのCredentialなども設定します。

②Redis-Backend Chat Memoryは不要なので消します(なくても、デフォルトでbuffermemoryが使われるとのこと)。



③vectorstoreをpineconeからin memoryへ

pineconeがAPIキー設定が必要だったので、in memory vectorstoreに差し替えました。vector databaseは色々ありますが、とりあえず外部でデータに入れなくてもいいので、in memoryを選びました。



(4)つなぎかえ結果

  • 線が変わっているのがわかるでしょうか?pineconeは消します。



(5)url設定

Cherrio Web ScraperのURLを解読したいgoogle patentsのurlに変更します。


ついでのChatOpenAIも性能が良さそうなgpt-4-1106-previewnへ変更します。



(6)実行

  • 右側のChatボタンで、チャットを開始してみます。質問は日本語ではうまく理解してくれなかったので、英語でして、日本語で回答してもらいます。



  • 結構いい感じに抽出してくれていますね。APIとしてサーブすることも可能だったので、もう少し作り込めば今までコードを書いていた部分をだいぶ楽にしてくれそうです!

  • 最終的な形はこんな感じです。作成したフローのexport/importができるので、codespaceが消えても復元ができました。




4.その他

  • FlowiseAIはYCombinatorから出資を受けているくらい有望視されているので、今後も注目していきたいと思います。



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