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執筆者の写真NISHIO KEI

GPT-3.5で特許明細書生成

更新日:2023年6月7日

1.特許明細書生成アプリ

  • 前回(GPT-2でやってみた)に引き続き、GPTに特許明細書を生成してもらおうという試みです。

  • ソースコードはこちらです(github)。





2.プログラムで苦労した部分

  • GPT-3の時とは違う呼び出し方でした。

  • 一番わからなったのは「role」でしたが、ドキュメントなどを読み

"system"(GPT-3.5への指示),

"user"(ユーザが入れる文章),

"assistant"(sysytemの回答を蓄積として入れる)

の3種類があるようだと分かり、そこに注意しながら作成しました。

  こんな感じです。




response = openai.ChatCompletion.create(
                model="gpt-3.5-turbo",
                messages=[
                    {"role": "system", "content": "あなたは特許文章を作成する人です。"},
                    {"role": "user", "content": "以下の文章に特許文章らしいタイトルを10文字以内で作成してください。" + txt},
                    {"role": "assistant", "content": title},
                    {"role": "user", "content": "特許文章らしい要約を作成してください。【課題】と【解決手段】という見出しを加えてください。であるという語尾で作成して下さい。"},
                    {"role": "assistant", "content": abst},
                    {"role": "user",
                        "content": "特許文章らしい特許請求の範囲を作成してください。【請求項1】という見出しを加えて下さい。文章はジェプソン形式で1文章で作成して下さい。"},
                ]
            )
            return response.choices[0].message.content

3.検討中・感想

  • sysytemへの指示で出力がだいぶ変わることを確認しました。結構こんな感じに細かく指定しても答えてくれます。

  • GPT-3.5に与える文章作成の指示文章の方もすごく重要になるだろうと思っています。各人の文章作成の指示レシピがノウハウになりそうです。



 {"role": "user", "content": "特許文章らしい明細書の文章を作成してください。【発明の詳細な説明】、【技術分野】、【背景技術】、【先行技術文献】、【発明が解決しようとする課題】、【課題を解決するための手段】、【図面の簡単な説明】、【発明を実施するための形態】という見出しをこの順番で加えてください。【背景技術】の部分では先行技術の欠点を説明してください。【先行技術文献】では先行技術文献の番号を入れてください。各見出しで改行して下さい。文章は「である。」「であった。」などの語尾で作成して下さい。"},

4.試してみたもの

  • 以下試しに作成してみたものです。

入力:

スマートグリッド、軽量暗号技術を使って センサーネットワークによる電力使用量の効率的取得し、 広域複合センサネットワーク基盤にする。


名称:

「センサーカーテン」


要約:

【課題】 従来の電力使用量の取得方法は、個別にセンサーを設置する必要があり、設置場所の制限があった。また、センサーから取得した情報を管理するための基盤が不十分であり、より効率的な電力使用の達成が困難であった。

【解決手段】 本発明は、スマートグリッド、軽量暗号技術を使ってセンサーネットワークによる電力使用量の効率的取得を実現することで、広域複合センサネットワーク基盤を提供することを目的とする。本発明によって、従来の個別設置型のセンサーから、広域且つ複数のセンサーが連携し運用されるセンサーネットワークにより、より効率的な電力使用量の取得が可能となる。また、軽量暗号技術を利用することで、セキュリティ面においても高い水準を確保することができ、より安全なデータの管理が可能となる。本発明により効率的な電力使用の達成が期待される。


請求項:

【請求項1】 スマートグリッド、軽量暗号技術を用いたセンサーネットワークによる電力使用量の取得方法であって、複数のセンサーを含む広域複合センサネットワークを構築し、前記センサーネットワークから得られた電力使用量データを、前記軽量暗号技術により安全かつ効率的に管理することを特徴とする電力使用量の取得方法。


明細書:

【発明の詳細な説明】 【技術分野】 本発明は、スマートグリッド、軽量暗号技術を用いたセンサーネットワークによる電力使用量の取得方法に関するものである。

【背景技術】 従来の電力使用量の取得方法は、個別にセンサーを設置する必要があり、設置場所の制限があった。また、センサーから取得した情報を管理するための基盤が不十分であり、より効率的な電力使用の達成が困難であった。

【先行技術文献】 特に示すことなく、本発明に入る以前の既知技術に応じては、特許文献1などがある。


【発明が解決しようとする課題】 本発明は、広域なセンサーネットワークを構築することで、より効率的な電力使用量の取得を実現し、軽量暗号技術を使用することで、より安全なデータ管理を実現することを目的としている。

【課題を解決するための手段】 本発明は、スマートグリッド、軽量暗号技術を用いたセンサーネットワークによる電力使用量の取得方法であって、広域かつ複数のセンサーを組み合わせたセンサーネットワークを構築し、軽量暗号技術を用いて電力使用量データを効率的かつ安全に管理することを特徴とする。

【図面の簡単な説明】 図1は、本発明によるセンサーネットワークの一例を示す。

【発明を実施するための形態】 本発明においては、複数のセンサーを含む広域複合センサネットワークを構築し、前記センサーネットワークから得られた電力使用量データを、軽量暗号技術により安全かつ効率的に管理する。本発明によって実現されるセンサーネットワークには、スマートグリッドの技術を活用することができる。また、複数のセンサーから得られた情報をシームレスに統合するため、複数のプロトコルを適用しなければならず、前記プロトコルに応じて適切な処理を行うようにした。したがって、電力使用量を継続的に適正な条件で取得することが可能である。


図面:

あら美味しそう!





5.【参考】費用

・トークンあたりの費用が、GPT3の10分の1の費用とあってすごく安い。3/2~3/3にかけて開発とテストで200~300回ほど使っているはずですが、現状多くても一日1ドルくらいです。



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